近世小説・営為と様式に関する私見
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近世小説・営為と様式に関する私見
京都大学学術出版会, 1993.12
- タイトル読み
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キンセイ ショウセツ エイイ ト ヨウシキ ニ カンスル シケン
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注記
本書は,旧稿による章節と,新たに書き下ろした章節を含み,旧稿は随所に改訂が施される
P381-438: 補紙1「刊行のための虚構の発生・補説:謡曲の草子について」,補紙2「勧善懲悪」補紙
人名・書名・事項索引:P440-455
附録:和暦・西暦対照表,近世小説様式史・関係事項略年表(1枚)
内容説明・目次
内容説明
本書は、出版の自立つまり販売を目的とした虚構作品は、いつ、誰れによって開始されたか。近世小説史上の営為と様式について、仮名草子・浮世草子・読本・滑稽本・洒落本・人情本などの展開の中にそれを探り、注目すべき諸問題を論じるものである。
目次
- 草子屋仮説
- 刊行のための虚構の発生(謡曲を題材とした仮名草子について;本朝女鑑の虚構)
- 西鶴流の文体について(その創成と頽唐)
- 仮作軍記の方法
- 近世に於ける曾我物語の軍談について
- 『呉服文織時代三国志』について
- 小冊子の板行に関する場所的考察—洒落本の場合
- 滑稽本としての劇書
- 近世小説の水滸伝受容私見(「板東忠義伝」と「絵本更科草紙」;「通俗忠義水滸伝」の訳者と「渚の藻屑」;「新編水滸画伝」と馬琴の金聖歎批判)
- 馬琴をめぐる書肆・作者・読者の問題
- 『覊旅漫録』の旅に於ける狂歌壇的背景について
- 近世における小説評論と馬琴の「半〓窓談」
- 『南総里見八犬伝』私見(八犬伝の構想に於ける対管領戦の意義;「吾仏乃記」の世界と「南総里見八犬伝」)
「BOOKデータベース」 より