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妖春記

増田みず子著

講談社, 1994.3

タイトル読み

ヨウシュンキ

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内容説明・目次

内容説明

科学者をめざしたこともある古具実千子は、春になると決まって身心とも調子がおかしくなる。すべてが過敏になる一方ですべてが鈍感になるのだ。何も目立つところのない自分は透明人間みたいだ、と思ったりする。肉親や血縁、同棲相手、旧職場の同僚などとの関係の危うさらに想いを馳せるにつけ、実千子は過去から未来へ、未来から過去へと揺れうごく自分の心を凝視することになる。かつては何物かになりたいというはっきりした欲求があったが、今はそれも薄れている。しかし、日々は案外に楽しく、飽きない。春は終った。いま実千子は職を得て、明るい大きなビルの「受付嬢」である。新しい展開をみせる増田みず子の小説世界。長篇意欲作。

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BN10731970
  • ISBN
    • 4062068354
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    229p
  • 大きさ
    20cm
  • 分類
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