石川啄木と明治の日本
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石川啄木と明治の日本
吉川弘文館, 1994.6
- タイトル読み
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イシカワ タクボク ト メイジ ノ ニホン
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注記
索引: 巻末p1-6
参考文献: 章末
内容説明・目次
内容説明
石川啄木の作品とその人生は、明治日本後半期という一つの時代を深く鮮やかに刻んでいる。本書は、彼の業績や人物像を歴史学の手法をとり入れつつ読み解こうとする。ローマ字詩や卓越した予見能力に関する新研究、長詩「はてしなき議論の後」「呼子と口笛」口絵の衝撃的な読みの呈示、“借金魔”啄木なる俗説への根底的批判等を集成した画期的な啄木論。
目次
- フェニックスのような
- 序章 啄木研究史のアポリアを解く
- 第1章 明治の時空を超えた詩人—その予見性・先駆性(ローマ字詩「新しき都の基礎」の研究—東京大空襲の予見と重ねつつ;啄木の予見に関する考察—大気汚染・大正デモクラシー運動・生物圏破壊;明治教育体制批判の急先鋒—先駆する教育思想・教育実践)
- 第2章 幸徳秋水らへのレクイエム・「呼子と口笛」の研究(長詩「はてしなき議論の後」に潜むモチーフ;「墓碑銘」創作素材の多様性)
- 第3章 啄木とリヒャルト・ワーグナー(啄木十七歳のワーグナー研究と英書;「ワグネルの思想」をめぐる考察;石川啄木の借金の論理)
- 終章 不滅の天才詩人(啄木受容史序説—没後の三十年間;啄木研究史概説)
「BOOKデータベース」 より