ドイツロマン主義とナチズム : 遅れてきた国民
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書誌事項
ドイツロマン主義とナチズム : 遅れてきた国民
(講談社学術文庫, [1175])
講談社, 1995.5
- タイトル別名
-
Die verspätete Nation
- タイトル読み
-
ドイツ ロマン シュギ ト ナチズム : オクレテ キタ コクミン
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内容説明・目次
内容説明
哲学者と詩人と音楽家の国ドイツが、なぜナチスを生んだのか。著者はドイツ第三帝国のイデオロギーの根源を1930年代からルターの宗教改革までさかのぼり明らかにしようとする。信仰の世俗化は、ドイツにおいては哲学や文化のかたちをとり、ロマン主義がドイツ固有のものの一切の実現であり最高の、刻印であると定義。ナチス的なものへの批判を含みつつドイツ精神の本質に迫る文庫オリジナル。
目次
- 1 大戦のあとに 西ヨーロッパの政治的ヒューマニズムに対するドイツの抗議
- 2 ビスマルクの帝国、国家理念なき大国
- 3 国家でなくして民族。ローマ帝国以来のコンプレックス
- 4 信仰分裂と福音派国教会のぎくしゃくした関係に発した世俗信仰の起源
- 5 ドイツ文化の宗教的機能 ルター精神とこの精神が啓蒙主義及びカトリックに示した反抗
- 6 ドイツ市民階級の非政治的姿勢に対する産業革命の影響
- 7 伝統の欠如と生の歴史的正当化への要求
- 8 キリスト教的時間意識の衰弱段階。歴史的世界像の変容と解体
- 9 カントからマルクスに至るイデオロギー懐疑の進展に見られる神という超世俗的権威の動揺
- 10 イデオロギー懐疑が一般化して理性という世俗的権威が動揺したこと、ニヒリズムという地盤の上で生きることの難しさ
- 11 失われた使命を再び探りつつある哲学、生物学が権威を持つ持代
- 12 意識の決定の場としての哲学のマルクス、キルケゴール、ニーチェによる破壊、そして善悪の此岸への脱出、つまりは政治への屈服
「BOOKデータベース」 より