イマジネールの考古学 : 文学の深みへ

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イマジネールの考古学 : 文学の深みへ

饗庭孝男著

小沢書店, 1996.4

タイトル読み

イマジネール ノ コウコガク : ブンガク ノ フカミ エ

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内容説明・目次

内容説明

柳田国男、折口信夫から水上勉、中上健次まで、文学を「深さ」の問題として捉え、近代日本文学の民俗学的課題を追求する長篇評論。作品の基層にある土俗的な要素の有機的なつながりに照明をあて、歴史の無意識を掘りおこす。古代の眠り、民族の営みの記憶のなかに、日本の心性を問う。

目次

  • 野生の思考—柳田国男『遠野物語』
  • 神話の地勢学—泉鏡花「高野聖」
  • 聖なる「乞食」の歌謡—折口信夫『古代感愛集』
  • 「自然」と物質的想像力—宮沢賢治の詩と物語
  • 擬制としての神話—保田与重郎の聖域と「長谷寺」
  • 村落共同体の論理—長塚節の「芋掘り」と『土』
  • 西欧的「知」の基層—堀辰雄の『幼年時代』と「曠野」
  • 遊行僧の唱導性—深沢七郎の『楢山節考』と『笛吹川』
  • 民俗的水脈の露呈—太宰治の心性
  • 無名の谷間の歴史—水上勉の「共苦」の物語群
  • 制度の根源に向って—中上健次の「路地」の意味

「BOOKデータベース」 より

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