スペインを追われたユダヤ人

書誌事項

スペインを追われたユダヤ人

小岸昭著

(ちくま学芸文庫)

筑摩書房, 1996.6

タイトル別名

スペインを追われたユダヤ人 : マラーノの足跡を訪ねて

タイトル読み

スペイン オ オワレタ ユダヤジン

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注記

マラーノ関係年表: p323-327

底本は「スペインを追われたユダヤ人 : マラーノの足跡を訪ねて」(人文書院, 1992年5月刊)

内容説明・目次

内容説明

1492年、コロンブスが新大陸に第一歩をしるした年、カトリック・スペインは、800年間存続していたイスラム勢力を一掃するとともに、ユダヤ人の追放をも決定した。追放か改宗か。地中海を東へさまよう者、ポルトガルへ逃れる者。しかし、多数のユダヤ人は、みずから改宗の道を選ぶ。彼らは、「マラーノ」(豚)と蔑まれながら、異端審問の恐怖におびえ、迫害に耐えていった。そもそも固有の領土をもたないユダヤ人が、自己をも否認するという『二重の否定性』を身にまとうこと—この「マラーノ性」は、精神の奥深く刻印される。マラーノの足跡をたどり、マラーノ精神の体現者、スピノザ、マン、カネッティを語る、壮大な精神史の試み。

目次

  • 第1章 ユダヤ人の不安
  • 第2章 ドイツのマラーノ
  • 第3章 カバラ主義者の故郷ヘローナ
  • 第4章 グラナダ一四九二年
  • 第5章 火刑都市セビリヤ
  • 第6章 コルドバの猶太人街
  • 第7章 トレドの死の影のなかで
  • 第8章 ポルトガル・マラーノの行方
  • 第9章 棘族の末裔スピノザ
  • 第10章 あるマラーノ研究者の運命
  • 第11章 トーマス・マンの「マラーノ的」魅力
  • 第12章 エリアス・カネッティ—ふたつの追放の言語をもつ作家

「BOOKデータベース」 より

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