日本の10大小説
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書誌事項
日本の10大小説
(ちくま学芸文庫, [カ-9-1])
筑摩書房, 1996.7
- タイトル別名
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日本の長篇小説
- タイトル読み
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ニホン ノ 10ダイ ショウセツ
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注記
「日本の長篇小説」(筑摩書房, 1976年11月刊)の改題
内容説明・目次
内容説明
精神科医でありながら、無類の読書家で、自ら小説家でもある著者が、長編小説の本質を主題、文体、構成の方法論に見いだし、近代以降の日本の文学のなかから、よく知られかつ新しい分野を開いてきた長編小説十編を選び論じる。夏目漱石『明暗』(1917)から大江健三郎『燃えあがる緑の木』(1995)にいたるまで、作品とそれを綴った作家たちの肖像を通して、どのようにして日本の小説が成長し、成熟していったか、また、どのようにその表現を模索し、文体を醸成していったか、丹念にたどり、立証していく日本文学論の傑作。
目次
- 愛の不可能性—夏目漱石『明暗』
- 女の孤独と聖性—有島武郎『或る女』
- 故郷と山と狂気—島崎藤村『夜明け前』
- 愛と超越の世界—志賀直哉『暗夜行路』
- 四季をめぐる円環の時間—谷崎潤一郎『細雪』
- 愛と戦争の構図—野上弥生子『迷路』
- 根源へ向う強靱な思惟—武田泰淳『富士』
- 暗黒と罪の意識—福永武彦『死の島』
- 人間の悲惨と栄光—大岡昇平『レイテ戦記』
- 魂の文学の誕生—大江健三郎『燃えあがる緑の木』
「BOOKデータベース」 より