昔話は生きている
著者
書誌事項
昔話は生きている
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 1996.11
- タイトル別名
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昔話は生きている
- タイトル読み
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ムカシバナシ ワ イキテ イル
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注記
底本: 三省堂新書「昔話は生きている」(三省堂, 1970年9月刊)
内容説明・目次
内容説明
昔話は長い年月のあいだ、口伝えで生きつづけてきた。驚くなかれ、数百話の昔話を保有する語り手たちの数々—人類史上連綿と続いてきた口伝えの環が、いまや失われようとする最後時期に遭遇して、その秘密を、調査・採訪の旅からの報告を交えて解き明かす。無数の語り手と聞き手とが共同で伝承し、創造してきた昔話には、聞き手のあいづちの打ち方ひとつにまで形式が浸透している。語りはじめと結びの際の決まり文句、語り口、語句やモチーフの繰り返し、話の型などに着目、経験を受け渡す技術として口承文芸=昔話の核心に迫り、文字をもたない人々の奥深い知恵に耳を傾ける。
目次
- 1 野の花と造花と
- 2 野外からの報告—今日の昔話(昔話をたずねて;語り手誕生;あいづちに結ばれて)
- 3 昔話の展望(年輪を追って;笑話の系譜;命あるものも命なきものも—鳥獣草木の昔話;語りの楽しさ;くりかえしの方法)
- 4 民衆のもの—昔話(昔話の生命力—伝承と創意;昔話は戦う;この大樹の未来)
「BOOKデータベース」 より