西田幾多郎その軌跡と系譜 : 哲学の文学的考察
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西田幾多郎その軌跡と系譜 : 哲学の文学的考察
(教養選書, 93)
法政大学出版局, 1997.1
- : 新装版
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ニシダ キタロウ ソノ キセキ ト ケイフ : テツガク ノ ブンガクテキ コウサツ
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Description and Table of Contents
Description
西田幾多郎『善の研究』における「純粋経験」の論理は、夏目漱石『草枕』のテーマと通底している。そのことから説き起こし、西田哲学の「即非」「場所」「我と汝」等々の論理、その後の系譜を読み解いてゆく。しかし一方、西田の原理中心的で宗教的指向の強い「上からの哲学」を批判、尋常普通かつ凡庸なる人間の生活に根ざし、醜悪な暗部をも直視する人間学として、哲学の再生を訴える。ドイツ観念論中心に哲学研究に生涯を捧げた著者が、「大凡下」の立場で哲学への思いを切々と語った書。
Table of Contents
- 1 哲学の文学的考察
- 2 漱石と西田の共通性と相違
- 3 哲学者の表現
- 4 西田哲学の原理研究
- 5 西田の「即非の論理」
- 6 西田哲学における原理研究の転換
- 7 西田の歴史的世界
- 8 西田哲学における人間の問題
- 9 西田哲学の宗教的指向
- 10 悪への視点
- 11 西田以前及び以後
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