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精神史的考察

藤田省三 [著]

(藤田省三著作集, 5)

みすず書房, 1997.4

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セイシンシテキ コウサツ

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初出一覧: p332-333

Description and Table of Contents

Description

本書は、1975年から81年に至る数年間に「折に触れて」書かれた文章から成る。崩壊・没落の観点からの原始社会論である「隠れん坊の精神史」に始まり、律令国家・幕藩体制、それぞれの崩壊を、『保元物語』と吉田松陰に考察し、あとは明治国家の消長、昭和軍国時代の元首のぶざまさへの批判とつらなる。人間の前史が終ろうとする時に、人間の「精神」と「経験」の全体像としての「歴史」を描こうとするささやかな試み。付録に、『野ざらし紀行』『歎異抄』ノート新収。

Table of Contents

  • 新品文化—序章に代えて
  • 或る喪失の経験—隠れん坊の精神史
  • 史劇の誕生—『保元物語』の主題についての一考察
  • 松陰の精神史的意味に関する一考察—或る「吉田松陰文集」の書目選定理由
  • 或る歴史的変質の時代
  • 「昭和」とは何か—元号批判
  • 戦後の議論の前提—経験について
  • 批判的理性の叙事詩—アドルノ『ミニマモラリア』について
  • 市村弘正「都市の周縁」をめぐって—一つの書評
  • 離脱の精神—戦後経験の一断章
  • 追補 『野ざらし紀行』についての覚書き

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