戦後精神の経験
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書誌事項
戦後精神の経験
(藤田省三著作集, 7-8)
みすず書房, 1998.5-1998.10
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- タイトル読み
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センゴ セイシン ノ ケイケン
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注記
藤田省三著作目録(飯田泰三, 宮村治雄, 本堂明編): 2 p[737]-765
内容説明・目次
- 巻冊次
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1 ISBN 9784622031079
目次
- 『現代日本の思想』の思想とその書評—久野収・鶴見俊輔両氏の著書の問題性
- 報告 反体制の思想運動—民主主義科学者協会
- 報告 社会科学者の思想—大塚久雄・丸山真男
- 『社会学事典』の項目より—国体思想・政治的腐敗・天皇制・ファシズム
- 無視された人の功績—江木衷著『理想の憲政』
- 大衆崇拝主義批判の批判
- 技術家組織の欠如
- 現在反アカデミズムの構造〔ほか〕
- 巻冊次
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2 ISBN 9784622031086
内容説明
本書は、著者がしばらく日本を離れ、イギリスから帰国しての第一声、1969年5月の「高度成長反対」から始まる。その翌月からは、「根拠律」「文明論之概略」といった表題で雑誌『みすず』の「巻頭言」が執筆される。その頃は、著者にとっても一つのターニング・ポイントの時期であった。73年の「雄弁と勘定」は、著者の天皇制批判と人民主権論のセットの転調過程をよく示している。「高度成長」の下で新重商主義というのが急速に支配的になっていって、「勘定」的合理性が肥大化していくことによって、人民主権を支えていくような対立を通じての対話とか議論が社会的に消滅していく。したがってそういうものを支えていく文明史的条件の問い直しの必要が言われるようになる。かくして70年代後半から著者は、人間と社会と文化の「原初的条件」を明らかにすることが同時にアクチュアリティーを意味するような20世紀的な学問に学びつつ、やがて『精神史的考察』『全体主義の時代経験』に結晶する前人未踏の領域に歩み入った。この著者にとっての最終ステージにあって、時代の証言として書かれた単行本未収録の作品のほぼ全てを収録する。
目次
- 「高度成長」反対
- 根拠律
- 文明論之概略
- 小説 和名抄
- 近時政論考
- アレオパジティカ
- 或る生の姿、或は範疇の混同—アイン・レーベンスビルト
- 人権宣言
- 自由考(効果の相殺)—または日本資本主義分析
- 情熱的懐疑家〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より