近代庶民生活の展開 : くにの政策と民俗

書誌事項

近代庶民生活の展開 : くにの政策と民俗

松崎憲三編

三一書房, 1998.10

タイトル読み

キンダイ ショミン セイカツ ノ テンカイ : クニ ノ セイサク ト ミンゾク

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内容説明・目次

内容説明

本書で扱ったテーマは、明治の改暦と年中行事、地方改良運動と民俗、神社合祀と復祀、宗教政策と葬制・墓制・先祖祭祀、戦没者祭祀と戦争をめぐるフォークロア、等々である。主として信仰を中心に据えながら、近代国家が推進した政策と民俗との対立・葛藤の様相、及び民俗が再編されつつ息づいてきたプロセスを調べた。各ゝのテーマに即したフィールドをベースに分析を試みたが、近代という特定の時間を対象とすることから、いわゆる古文書をはじめ、日記、行政資料、金石文を多用し、可能な限り聞き取りに基づく資料も援用した。扱う時代が時代だけに、聞き取りに基づく資料は補助的なものとならざるを得なかったが、双方の史・資料を用いることにより、民俗の展開過程をビビッドな形で把握できた。

目次

  • 第1部 生活のリズムとその変化(明治改暦と年中行事—太陽暦受容の諸相;地方改良運動と民俗—「町村是」の分析から)
  • 第2部 神社祭祀・祖先祭祀(神社があるムラと神社がないムラ—神社合祀後における神社復祀の実態について;近代の神葬祭化と葬墓制の変容—河口湖町河口の事例から;位牌祭祀からみた「家」観念と祖先観—近代化の過程における変化)
  • 第3部 戦争をめぐるフォークロア(近代日本における戦没者祭祀—札幌護国神社創建過程の分析を通して;戦没者の慰霊と民俗信仰—福島県会津高田町の事例を中心に;天狗と戦争—戦時下の精神誌)

「BOOKデータベース」 より

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