旅涯ての地
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旅涯ての地
角川書店, 1998.10
- タイトル読み
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タビハテ ノ チ
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注記
参考文献: 巻末
内容説明・目次
内容説明
13世紀、イタリア。元王朝クビライ・ハンに仕えたマルコ・ポーロ一族がヴェネチアに帰郷したとき、行の中に宋人(チャイナ)と倭人(ジパング)の血を引く奴隷がいた。名は夏桂(カケイ)。密貿易に失敗した彼は奴隷に身を堕とし、マルコたちに買い取られたのだった。その運命は、偶然手にした一枚のイコンによって、大きく流転する。イコンは当時、邪淫と呼ばれたキリスト教・異端カタリ派の所有するものであり、それはキリストの「聖杯」でもあったのだ。そして夏桂はカタリ派の謎の女伝道師マッダレーナに導かれ、信者たちの隠れ住む「山の彼方」(ウルトラ・モンテス)へ。しかし、彼が命がけでもたらした「聖杯」の真実は、異端の村に大きな波紋を投げかけ、一つの村が、揺るぎないはずの信仰が音を立てて崩壊していくのだった…。
「BOOKデータベース」 より