越境者たちのロスアンジェルス
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書誌事項
越境者たちのロスアンジェルス
(平凡社選書, 190)
平凡社, 1999.4
- タイトル読み
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エッキョウシャ タチ ノ ロスアンジェルス
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内容説明・目次
内容説明
きらびやかで軽薄な、成り上がり都市LA。その剥きだしの「冷たさ」こそが、亡命者や移民など、「居場所」をもたないさまざまな越境者を惹きつけてきた。しかし個人の裸の生きざまは、エスニシティや国家という新たな統合の機軸にたちまち絡みとられていく。第2次大戦中、肩を寄せ合うように暮らしたドイツ系亡命知識人、新天地をめざして同じ空間を生きたアフリカ系と日系移民、「数」のうえでは最大であり、多文化主義の焦点となるヒスパニック系、故国との微妙な距離を保つ日本企業駐在員—かれら越境者は、この異端都市の肖像に独特の表情を刻みつづけてきた。その営みは20世紀という時代に何を残し、来るべき都市と人間社会の未来像に何を投げかけるのだろうか。
目次
- 第1章 舞台としてのロスアンジェルス
- 第2章 ディアスポラの空間、亡命者の生き方
- 第3章 交錯する場所、重層する記憶—アフリカ系アメリカ人と日系アメリカ人
- 第4章 空気のなかのホームランド—ラティーノたちの見えないメディア都市
- 第5章 遠隔地「日本」社会の構造—まとわりつくナショナリティ
「BOOKデータベース」 より