宮沢賢治の、短歌のような : 幻想感覚を読み解く
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書誌事項
宮沢賢治の、短歌のような : 幻想感覚を読み解く
(NHKブックス, 858)
日本放送出版協会, 1999.4
- タイトル別名
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宮沢賢治の短歌のような
- タイトル読み
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ミヤザワ ケンジ ノ タンカ ノ ヨウナ : ゲンソウ カンカク オ ヨミトク
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内容説明・目次
内容説明
いざよひの月はつめたきくだものの匂をはなちあらはれにけり。月に苹果の匂いを感ずるという、賢治の代表的な幻想感覚を詠んだ彗星のようなデビュー作。この十八歳のときの作品こそ、のちの童話「銀河鉄道の夜」へと広がる。賢治の青年期の無垢な感性がそのまま映し出された“短歌”。本書は、賢治の透き通る言語宇宙の始まりともいえるこの三十一文字に、美しい幻想感覚が彩る詩や童話を解読する魅惑の鍵を探る。
目次
- 第1章 賢治の“短歌”について—純粋な心象宇宙のはじまり
- 第2章 空と天—そらのひゞわれに異空間を見る
- 第3章 月と雲—リンゴの匂いとリビドーの象徴
- 第4章 山と丘—さびしさが噴き出す緑青色の環状丘陵
- 第5章 湖と波と川—冷たい青色のかなしみを湛えて
- 第6章 液化と微塵とコロイド—光が交響する新世界
「BOOKデータベース」 より