実存と虚存 : 二重世界内存在
著者
書誌事項
実存と虚存 : 二重世界内存在
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 1999.3
- タイトル別名
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場所 : 二重世界内存在
- タイトル読み
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ジツゾン ト キョゾン : ニジュウ セカイナイ ソンザイ
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注記
弘文堂思想選書「場所」(弘文堂, 1992年9月刊)の改題
内容説明・目次
内容説明
人間の存在は元来「場所」的である。が、その「場所」の根本性格はどのようなものなのであろうか。私たちの存在が「世界の内にあること」と見られる場合、その世界そのものは「限りない開け」に於いてある。したがって我々の存在は「限りない開けに於いてある世界に於いてある」ことになる。この二重の「於いてある」は、二重性としては見えない構造のものであるが、我々の実際の生活の様々な領域の様々な営為にまで拡がる。本書はハイデッガーの基礎存在論、ボルノウの空間論、エリアーデのヒエロファニー論、西田幾多郎の場所論、禅の十牛図などを手掛かりにして人間存在の基本的な構造を解明、考察する。
目次
- 第1章 世界と虚空
- 第2章 世界の有意義性と世界の無、及び四方界(das Geviert)
- 第3章 地平と地平の彼方
- 第4章 住む—安住と不安住と不住
- 第5章 もう一つの次元—世界とコスモス
- 第6章 世界遊戯と二重世界内存在
- 第7章 場所と時間
「BOOKデータベース」 より