美術という見世物
著者
書誌事項
美術という見世物
(ちくま学芸文庫, [キ-7-1])
筑摩書房, 1999.6
- タイトル別名
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美術という見世物 : 油絵茶屋の時代
- タイトル読み
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ビジュツ ト イウ ミセモノ
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注記
底本: イメージ・リーディング叢書「美術という見世物 : 油絵茶屋の時代」(平凡社, 1993年6月刊).
内容説明・目次
内容説明
浅草は奥山の生人形、西洋油画を並べた油絵茶屋、パノラマ館での戦争体験、掛け軸になった写真…19世紀日本のエロ、グロ、ナンセンス。細工師の手になる奇々怪々な造形表現のかずかずは、市井の人びとはもちろん、外国人をも驚かせ魅了したが、それにもかかわらず、西洋文明に倣えの近代化が押し進められる渦中で排除され、やがて歴史に埋もれてしまう。美術という基準からはずれたアウトローを掘り出し、幕末・明治の驚くべき想像力を検証する、転換期の日本美術への新たな視座。図版多数。
目次
- 乍憚口上
- 石像楽圃—夫婦か知らねど匹付合
- 手長足長—活ける人に向ふが如し
- 胎内十月—色事は何処の国でも変りやせぬ
- 万国一覧—洋行せずして異国を巡る奇術
- 油絵茶屋—みるハ法楽みらるゝも衆生済度
- パノラマ—人造ニナリテ天設ヲ欺ク奇奇怪怪
- 写真油絵—写真ニシテ油絵油絵ニシテ写真
- 甲胄哀泣—油絵ハ能く数百年の久しきを保つ者なり
- 写真掛軸—之を眺むるに風韻雅致を極め
- 仕舞口上
- 穿胸国のひとびと—文庫版のためのあとがきにかえて
「BOOKデータベース」 より