社会保障の構造改革 : 子育て支援重視型システムへの転換

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社会保障の構造改革 : 子育て支援重視型システムへの転換

福田素生著

中央法規出版, 1999.7

タイトル読み

シャカイ ホショウ ノ コウゾウ カイカク : コソダテ シエン ジュウシガタ システム エノ テンカン

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注記

参考文献: 各章末

内容説明・目次

内容説明

高齢者に関しては、その生活水準が全般的に向上しているにもかかわらず、概して少なからぬ無駄や過剰を含みながら寛大な給付を行ってきている。これに対し、子どもに関しては、実際の額においてもまた高齢者給付との相対的な関係においても給付は極めて貧弱な水準にとどまっており、普遍的、一般的な制度となっていないこともあって、かえって不公平な制度となっている場合が少なくない。さらに、少子化が急速に進み、高齢者に対する世代間移転が拡充されているにもかかわらず、そうした傾向がさらに進んでいる。こうした構造を転換し、次代を担う子どもたちの育成を支援する公的なプログラムにより多くの資源を配分するとともに、社会全体で子どもたちを鍛え、伸ばしながら自立した個人の連帯による新しい社会を切り開いていくことが求められている。また、わが国の社会保障制度は児童手当などの例外を除き、表面的な数字で見る限り、総じて欧米諸国に遜色のない水準に達しているように思われるが、特に医療や福祉などの対人サービスの分野で、かけた費用に適しいだけの価値のあるサービスが真にサービスを必要としている人のもとへ実際に届いているのだろうかという有効性への疑問がある。本書は、上述の問題意識を背景に執筆した論文に大幅に加筆したり、新たに書き下ろしたりしてまとめた論文集である。

目次

  • 第1章 児童手当の拡充—子育て支援重視型の社会保障システムへの構造改革
  • 第2章 児童扶養手当と児童手当
  • 第3章 福祉サービス供給システムとしての措置(委託)制度の研究—保育所制度の改革等を素材として
  • 第4章 介護保険制度円滑実施の条件—社会的入院の解消などによる高齢者介護の効率化
  • 第5章 市町村福祉の時代における都道府県の役割—福祉関係八法改正の意味と市町村等の実態を踏まえた岩手県の取組み

「BOOKデータベース」 より

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