声と文字 : 上代文学へのアプローチ
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声と文字 : 上代文学へのアプローチ
塙書房, 1999.11
- タイトル読み
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コエ ト モジ : ジョウダイ ブンガク エノ アプローチ
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内容説明・目次
内容説明
近ごろ話題を賑わせているように、七世紀後半に日本の歌が文字への転換を果たしたことは間違いないと考えられます。そのさいどんな変化が歌や散文に生じたかをわたしたちは見きわめなければなりません。うたわれていた“声の歌”を文字に記せば、それがそのまま“文字の歌”になるというような、文字の世界にとらわれた想像力によってでは解明しきれない文学史上のドラマがそこでは起こったようです。本書に収めた諸論文は、論者それぞれの立場から右のような課題もしくはその周辺の問題について記したものです。
目次
- 声と文字序説—人麻呂歌集古体歌の時代
- 文字テキストから伝承の世界へ
- 声のない文字から声を表わす文へ
- 古事記歌謡における助動詞と時間
- 武烈紀・歌垣歌謡の解釈—「なをあましじみ」の句を中心に
- 初期万葉の“抒情”試論—中皇命「宇智野の歌」をめぐって
- 「対句」の方法・覚書
- 人麻呂歌集略体表記の位置
- 人麻呂歌集のミ語法
- 「つなぎ言葉」と文字〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より