ニヒリズムの思索
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ニヒリズムの思索
創文社, 1999.12
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ニヒリズム ノ シサク
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Note
後付: 註(p11-21), 事項索引(p3-10), 人名索引(p1-2)
Description and Table of Contents
Description
ニヒリズムの輻輳した歴史性を主題化するにあたり著者は、ハイデッガーの「存在歴史的思惟」を手がかりとしつつ、仏教の問題境域において「始源的なもの」がどのように追究されてきたかを論じる。そして“布施”の考察を通して、仏教の伝統のなかに現代世界の閉塞状況を打破する新たな「自己」の成立が、いま明らかにされる。現代のニヒリズムを解明し、ニヒリズムを引き受けニヒリズムを生き抜く、宗教哲学的思索の書。
Table of Contents
- 第1部 ニヒリズムの思索の境位に向けて(ニヒリズムの問い方;西谷啓治の空の立場;ハイデッガーの始源への遡行)
- 第2部 始源的な思索に向けて(大乗経典制作と解釈学;伝統を創出する視点;死後の他界の観念)
- 第3部 自己の思索に向けて(近代の自己の変容;世界像とリアリティ;布施と供犠)
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