レターズ
著者
書誌事項
レターズ
(文学の冒険)
国書刊行会, 2000.5
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- タイトル別名
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Letters : a novel
Contemporary writers
- タイトル読み
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レターズ
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注記
カバージャケットのシリーズ名: 文学の冒険シリーズ
その他の訳者: 小林史子, 竹村和子, 幡山秀明
内容説明・目次
- 巻冊次
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1 ISBN 9784336035783
内容説明
ヴェトナム反戦運動や大学紛争で騒然たる1969年のアメリカ。新作の構想を練っていた作家ジョン・バースのもとへマーシーホープ州立大学で英文学を教えるレイディ・アマーストから名誉博士号授与の件で手紙が届いた。スタール夫人の血を引き、ウェルズ、ヘッセら、名だたる文豪たちの愛人役をつとめてきたレイディ・アマーストは40代も半ばをすぎた今、作家アンブローズ・メンシュと恋におち、激しいセックスを繰り返している。大学では、自称桂冠詩人A・B・クック6世が学長代行と組んで陰謀を画策中、もう一人の作家ジェローム・ブレイは政治と小説の革命をめざし、コンピューターを使って奇怪な小説を書き続けている。一方、37歳の時に自殺に失敗した弁護士トッド・アンドルーズは、老境にはいって再度の自殺を考え始めている。行動不能の“無天候状態”に悩むジェイコブ・ホーナー君は、いまだカナダの再生復帰院に滞在中。『フローティング・オペラ』『旅路の果て』『酔いどれ草の仲買人』『やぎ少年ジャイルズ』『キマイラ』など、過去の作品の主人公たちが再登場し、彼らが交わす88通の手紙で構成される、バース文学の総決算ともいうべき超弩級の大作。
- 巻冊次
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2 ISBN 9784336035790
内容説明
ナイアガラ周辺地域では、1812年の第2次アメリカ革命を題材に映画撮影が進行中。脚本に関わったアンブローズ・メンシュは監督との仲違いの日々が続いていた。そこへ代々革命に身を捧げてきた一族の末裔A・B・クック6世、ついに文字を捨て数字による文学へ辿り着いた狂える作家ジェローム・ブレイらも加わって、現場は混乱をきわめる。その大騒ぎの中、相変らずアンブローズと熱愛中のレイディ・アマーストは謎の人物に犯され、妊娠する。一方、新しい恋人を得たジェイコブ・ホーナー君は、再生復帰院を出ようとしていた。そして自分が人生の第二周期を生きていると感じたトッド・アンドルーズはある決意を胸に最後の航海に出るが…。七人の手紙の書き手によるそれぞれの物語は次第に交錯し、合流しながら、ついに『レターズ』は大団円を迎える。巨大な螺旋を描いて循環するアメリカの歴史と人々の生を、濃密な物語性と緊密なテクストによって描き出した、20世紀文学を代表する巨人ジョン・バース畢生の傑作。
「BOOKデータベース」 より