フェアネスの裏と表
著者
書誌事項
フェアネスの裏と表
不昧堂出版, 2000.7
- タイトル別名
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Das Prinzip Fairneß
- タイトル読み
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フェアネス ノ ウラ ト オモテ
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注記
監訳: 片岡暁夫
その他の訳者: 深澤浩洋, 窪田奈希左, 笛木寛
内容説明・目次
内容説明
本書の特徴は、まず、フェアネスへのアプローチの斬新さにあると言えるだろう。それは具体的には、スポーツからそれを取り巻く社会全般へ至る広範なパースペクティヴの中でフェアネスを語るという手法を採ったところにある。競争性とその弊害を持つに至った今日のスポーツの状況が、本書で「肘鉄社会」と名付けられた今日の社会状況と決して無縁ではないことを示しながら、それらに通底するモラルの問題を浮かび上がらせている。また本書は、清潔さ、純粋さをスポーツの理想に掲げ、ともすれば現実から目を逸らしがちな他のスポーツ論とは一線を画している。「フェア」に対する今日的な通念を「フェアなファウル」という言葉で表現してみたり、フェアプレイのアピールやキャンペーンでさえ、それを「二枚舌」だとしてそこに潜む欺瞞や取り繕いを鋭く指摘したりするなど、現実を直視する姿勢が随所にみられる。フェアプレイを声高に叫んだり、ドーピング問題などで個人に責任を帰したりするだけではもはや不十分であることを主張し、新たに制度責任という責任の類型を提示する。
目次
- 第1章 フェアプレイに関わる論争
- 第2章 定義:フェアネスとはなにか?
- 第3章 フェアプレイの歴史の概観
- 第4章 システムによって制限されたフェアネスの変化
- 第5章 フェアプレイ・キャンペーンの吟味
- 第6章 経済におけるフェアネスの問題
- 第7章 フェアネス奨励のチャンス
「BOOKデータベース」 より