今日のトーテミスム
著者
書誌事項
今日のトーテミスム
(みすずライブラリー)
みすず書房, 2000.9
- タイトル別名
-
Le totémisme aujourd'hui
- タイトル読み
-
コンニチ ノ トーテミスム
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注記
1970年刊の再刊
主要用語解説・文献: 巻末ixp
内容説明・目次
内容説明
19世紀以来、「未開」社会のある社会集団と特定の動植物や無生物(トーテム)との間に交わされる特殊な制度的関係はトーテミスムと呼ばれ、幾多の実地調査が重ねられてきた。しかしそれぞれの「未開」社会を調べるほどに、各事例の間には一般化できない種々の差異があることが分かってきた。著者は、従来のトーテミスム理解は、人間と自然を非連続として捉えるキリスト教的思考の恣意と幻想にすぎないと批判する。フレイザー、ボアズ、マリノフスキー、デュルケームなどのトーテミスム理論を分析しつつ、トーテミスムについての新しい捉え方の先駆をルソーやベルクソンに見いだし、現実(自然)を前にした人間精神の操作、論弁的な思考の構造を明らかにする。
目次
- 今日のトーテミスム(序論;トーテム幻想;オーストラリアの唯名論;機能主義的トーテミスム;知性へ;心の中のトーテミスム)
- 人類学の課題
「BOOKデータベース」 より