室町文化と一揆の謎
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室町文化と一揆の謎
(逆説の日本史 / 井沢元彦著, 8 . 中世混沌編||チュウセイ コントンヘン)
小学館, 2000.12
- タイトル読み
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ムロマチ ブンカ ト イッキ ノ ナゾ
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注記
中世混沌編関連年表: p418-419
初出: 『週刊ポスト』(小学館発行)1999年4月30日号-2000年6月9日号に連載したものを再構成
内容説明・目次
内容説明
日本は古代から怨霊の存在を信じ、怨霊が主人公の劇はなかった。それを面という伝統的な道具を用いて、鬼神ではなく人間の亡霊を劇の主人公にしたことが、世阿弥の言う「申楽の能」つまり今日言う「能」の最大の功績なのである。加賀の一向一揆は、国一揆ではなく、純粋な宗教一揆なのである。その思想とは何か。それは、「阿弥陀如来こそ唯一絶対の救い主であり、国王・貴族といえども阿弥陀の下では一人の凡夫に過ぎない」という、強烈な平等思想だ。
目次
- 第1章 「懶惰の帝王」足利義政編—「無責任」将軍が招いた応仁の乱(室町幕府を弱体化させた「天皇の軍事問題」;一揆勢の「徳政令」公布要求を武力弾圧できなかった理由;徳政一揆を陰で操った「黒幕」畠山持国の“誤算” ほか)
- 第2章 日野富子と傀儡政権編—「半将軍」細川政元のクーデター(将軍義政の失敗に拍車をかけた日本史上最大の“悪妻”;京都「七つ口の関所」の入場料を横領した“強欲ぶり”;将軍義尚が犯した「軍事デモ」と「恩賞」の致命的ミス ほか)
- 第3章 国一揆と一向一揆編—律令制度の崩壊と新しい土地システム(畠山義就vs政長の軍隊に「完全撤兵」を要求した住民パワー;天才政治家細川政元が気づかなかった「惣国」の落とし穴;「自治共和国」を目指した武装農民の“支配者” ほか)
- 第4章 室町文化の光と影編—忘れられた日本文化のルーツ(世阿弥の正体と「能面」の仕掛け;将棋、この日本文化の最高峰;折り紙と風呂敷 ほか)
「BOOKデータベース」 より