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菅江真澄みちのく漂流

簾内敬司著

岩波書店, 2001.1

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スガエ マスミ ミチノク ヒョウリュウ

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Description and Table of Contents

Description

漂泊者真澄の日記・地誌は、帰還の地をもつ者の旅の記録ではなかった。マタギの生態と鉱山労働、山岳信仰と海神八百比丘尼の伝承、十三湊を拠点とする安東水軍と蝦夷の一族の物語。北のトポスに折り畳まれた生と死の痕跡を、真澄の旅をとおし、著者自らの肉体に沈められた記憶としてたどる、もうひとつの道の奥。天明・天保飢饉の余燼のくすぶる真澄の東北と、現代の風景は異なっているだろうか。「辺境」から見た、日本近代の意味とは何か。江戸末期と二〇世紀末と、二百年を隔てた転換期の東北北部—菅江真澄の足跡を追い、その眼差しと重ねつつ、北の飢餓回廊とその固有の日と夜を描く、現代の東北風土記。

Table of Contents

  • 序章 真澄漂泊
  • 第1章 黄金のみちのく
  • 第2章 神々の末裔たちの大阿仁部
  • 第3章 椿の海の神々の行方
  • 第4章 海の城
  • 第5章 森の道の神々の渇き
  • 第6章 黒い瞳のなかの吹雪
  • 第7章 鄙の市
  • 第8章 賽の河原の風ぐるま
  • 第9章 燃えるゴミの日
  • 第10章 帰らざる故郷

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