親鸞 : 悪の思想
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親鸞 : 悪の思想
(集英社新書, 0102C)
集英社, 2001.8
- タイトル読み
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シンラン : アク ノ シソウ
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注記
タイトルは表紙による
文献一覧: p217-220
内容説明・目次
内容説明
「善人なほもつて往生を遂ぐ。いはんや、悪人をや」日本思想史において、もっも著明な言説ともいえる親鸞の言葉である。でも、なぜ「善人」ではなく「悪人」なのか。親鸞の弟子唯円によって記された『歎異抄』の中のこの一節を、筆者は、おのれの存在論的悪に目覚めた人間が「悪人」なのだ、ととらえる。他者を排除し犠牲にすることによってしか生きられない自分が「いま」「ここ」に在ることの申し訳なさを自覚すること。この澄み切った「悪の思想」こそ、八〇〇年の時空を超えて、現代によみがえる親鸞の思想の現代的意義なのだ。
目次
- 序章 悪への視角
- 第1章 思想史のなかの親鸞
- 第2章 悪人正機の説
- 第3章 「信」の構造
- 第4章 悲憐
- 結章 悪の比較論
「BOOKデータベース」 より