ゴールド : 金と人間の文明史
著者
書誌事項
ゴールド : 金と人間の文明史
日本経済新聞社, 2001.8
- タイトル別名
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The power of gold : the history of an obsession
- タイトル読み
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ゴールド : キン ト ニンゲン ノ ブンメイシ
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注記
参考文献: p494-506
内容説明・目次
内容説明
自らの身体にふれたものが黄金になるようにとの願いを聞き入れられ、愛娘を抱きしめたときにその過ちに気づいたミダス王。蓄財に溺れ、溶かした金を喉に流しこまれて殺されたローマ帝国の大富豪クラッスス。リンゴの動きは正確に予測したが、金の価格の予測には失敗した最後の魔術師アイザック・ニュートン。経済力が後退するなかで金本位制への復帰に執着し、ケインズに批判されたモンタギュー・ノーマン英中央銀行総裁。そして、金を所有すれば経済は安定し、国家は優位に立てると思い誤ったシャルル・ド・ゴール…。権力、美と安全、富そして永遠の生命のシンボル、究極の貨幣として古来栄光の歴史を歩んできた金(ゴールド)。人間の歴史は、この金とともにある。だが、金をあがめ、その絶対的な力に囚われた人間はいつも間違い、その願いはかなえられず、悲惨な結末を迎えてしまうのだ…。金と人間との終ることのないドラマを、古今東西にわたる驚嘆すべき幅広いエピソードと深い洞察力をもとに描き出す。固定観念に囚われた人間が陥る悲劇と、その愚かさをウィットに富んだ表現で浮き彫りにする歴史物語の傑作。
目次
- つねに貴ばれてきた金属(万難を排して金を手に入れよ;ミダス王の願いごとと偶然の産物;ダレイオスの浴槽とガチョウの鳴き声 ほか)
- 勝利への道(生命を奪う毒と私的通貨;アジアの墓場と憲宗の偶然の発明;大改鋳と最後の魔術師 ほか)
- 栄光からの転落(ノーマン・コンクェスト;一時代の終わり;超越的な価値 ほか)
「BOOKデータベース」 より