評伝廣津和郎 : 真正リベラリストの生涯
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評伝廣津和郎 : 真正リベラリストの生涯
翰林書房, 2001.9
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廣津和郎 : 評伝
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ヒョウデン ヒロツ カズオ : シンセイ リベラリスト ノ ショウガイ
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廣津和郎略年譜: p251-263
Description and Table of Contents
Description
広津和郎は自己の眼と心を信ずる個性万能の大正文壇に育ちながら、知識人の心にひそむ弱さと性格破産をも深く省察した。一方彼は自己の周囲に無関心では生きられない作家で、その旺盛な現実探求心と鋭い時代感覚は新興のプロレタリア文学にも暖かい理解と同情を示した。昭和の戦時期の軍国主義の悪気流には強靭な散文精神を武器に耐え抜き、戦後歴史への責任を加えた新たな散文精神で冤罪を作る不法な権力に挑み、松川裁判を勝利に導いた。本書は大正リベラリストの良心を現代に生かし社会的行動に進み出た稀有な作家の好個の評伝である。
Table of Contents
- 広津和郎と現代の学生—序にかえて
- 広津家三代の文学
- 父、広津柳浪
- 麻布中学—投稿時代
- 早稲田大学—「奇蹟」の時代
- 翻訳と初期評論
- 大正期の評論
- 性格破産者小説と私小説
- 転換期を生きる
- 「散文精神」論—戦争へ
- 「あの時代」その他
- 広津和郎と「松川裁判」
- 夏目漱石と広津和郎
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