政治の隘路 : 多元主義論の20世紀
著者
書誌事項
政治の隘路 : 多元主義論の20世紀
創文社, 2001.9
- タイトル別名
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政治の隘路 : 多元主義論の二〇世紀
- タイトル読み
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セイジ ノ アイロ : タゲン シュギロン ノ 20セイキ
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注記
参考文献: 巻末p6-25
内容説明・目次
内容説明
何も決められず、求心力のない政治—私達の眼前に広がる政治の風景は、国民国家以外の主体が声高に各々の主張を展開し、秩序維持や統合という政治本来の機能が失われた姿ではないだろうか。それは冷戦に勝利し、ユートピアに到達した自由民主主義の支柱である“多元性”が行き着いた皮肉な結末なのである。本書は、その自由民主主義体制の中心理論である多元主義論の歴史的展開を、哲学的分野から実証的分野まで広範な領域を射程に収め通史的に分析する。フィッギス、バーカー、ラスキをはじめとする20世紀初めのイギリス多元的国家論が、第二次大戦後隆盛を極めたアメリカ多元的民主主義論を経て、フーコーに代表される近年のポスト・モダンへと到る流れを振り返り、いまや隘路にはまりつつある政治の成果と限界を浮き彫りにする。20世紀の政治学を総括し、21世紀の世界を占う最良の手引き。
目次
- 序章 二〇世紀末の多元主義論
- 第1章 イギリス多元的国家論
- 第2章 多元主義論の変転
- 第3章 多元的民主主義論と政治科学
- 第4章 多元主義と多元化
- 終章 政治の隘路と政治的想像力
「BOOKデータベース」 より