日本の異端文学
著者
書誌事項
日本の異端文学
(集英社新書, 0120F)
集英社, 2001.12
- タイトル読み
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ニホン ノ イタン ブンガク
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注記
文献一覧: p196-198
内容説明・目次
内容説明
「異端文学とは何か」という問いは、では、日本に「正統的な文学」があるのかという問いにつながる。「異端文学」とは、文学それ自身(の有用性や社会的評価)を白眼視する文学である。文学なんてそれほどのものかよ、という罰あたりな言葉を呟く「文学」の中の異端児である。本書は一九六〇年代から七〇年代にかけての「異端文学」ブームを社会史的、文学史的に整理し、渋沢龍彦、中井英夫、山田風太郎、小栗虫太郎、橘外男、国枝史郎、三角寛、中里介山『大菩薩峠』、渡辺温、尾崎翠、石塚喜久三、団鬼六等を読み解く。
目次
- 序章 異端文学とは何か
- 第1章 「異端文学」の時代
- 第2章 「人外」の文学世界—中井英夫
- 第3章 「肉体」の時代—山田風太郎
- 第4章 「人外魔境」の物語—小栗虫太郎
- 第5章 野獣死すべし—橘外男と日影丈吉
- 第6章 禁忌の物語—国枝史郎と三角寛
- 第7章 山から谷へ、谷から山へ—『大菩薩峠』
- 第8章 姉の愛・妹の恋—渡辺温と尾崎翠
- 第9章 ポルノとSM
「BOOKデータベース」 より