誰のための金融再生か : 不良債権処理の非常識
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書誌事項
誰のための金融再生か : 不良債権処理の非常識
(ちくま新書, 352)
筑摩書房, 2002.6
- タイトル読み
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ダレ ノ タメ ノ キンユウ サイセイ カ : フリョウ サイケン ショリ ノ ヒジョウシキ
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内容説明・目次
内容説明
「不良債権がビンの栓のようになっているから、これを取り除けば貸し渋りは解消される」—こんな言説が跋扈している。しかし実際には、不良債権処理が進めば進むほど、自己資本比率が悪化するので、金融機関は貸し渋り・貸し剥がしをせざるを得ない。さらに、ペイオフ凍結解除を錦の御旗に、金融庁が中小金融機関をいくつも破たんに追い込むなど、金融政策は迷走を続けるばかりだ。バブルのツケを中小金融機関・中小企業に負わせるいまのやり方を変えさせる手立てはないのか。金融迷走の実態を明らかにし、「金融アセスメント法」など、経済再生のための具体的手立てを提唱する。
目次
- プロローグ 静かな不況
- 第1章 本当に日本銀行が悪いのか—日銀批判で隠蔽される真実
- 第2章 不良債権処理はデフレ対策なのか—銀行貸出が増えない本当の理由
- 第3章 「不況の連鎖」つくる金融行政—ペイオフ解禁とマニュアル行政の愚
- 第4章 金融機関に対する新たな評価システム—「金融アセスメント法」とは何か
- エピローグ 多元的な社会へ
「BOOKデータベース」 より