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音楽史の形成とメディア

大崎滋生著

(平凡社選書, 218)

平凡社, 2002.11

タイトル読み

オンガクシ ノ ケイセイ ト メディア

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内容説明・目次

内容説明

鳴り響くとともに消える音の記憶は、どのように歴史の語りになっていったのか。われわれが音楽の歴史を語る時、自明の前提にしている「西洋音楽史」という歴史の語りや、特定のレパートリーが繰り返し演奏されるといった「クラシック音楽」という文化の制度は、どのように作られてきたのか。本書では、音楽の歴史は、音楽そのものではなく、音楽を記録・伝達し、再現・評価し、選択・配列する社会の技術と制度である「メディア」によって形成されたという観点から、従来の「西洋音楽史」「クラシック音楽」というパラダイムを大胆に解体してみせ、音楽史研究の新しいパースペクティヴを提示する。

目次

  • 第1部 音楽/歴史/メディア(“芸術”とは?—受容する“芸術”と“芸術的営為”;メディアとは?;音楽とメディアのさまざまな関係について;近代の歴史はメディアによって伝えられる)
  • 第2部 ヨーロッパ“芸術”音楽と印刷楽譜メディア(記譜法の社会史;楽譜伝播のメカニズム;楽譜印刷と印刷楽譜)
  • 第3部 クラシック“音楽メニュー”はどのようにして出来上がっていったか(楽譜カタログから見えてくるもの;「叢集・全集」の意味)
  • 第4部 二〇世紀の音楽メディア革命(音楽産業;録音技術とディスク;LPとCD;音楽ビデオとLD)
  • 第5部 クラシック音楽文化の根底を成すもの(“芸術”音楽鑑賞“メニュー”はどのようにして形成されたか;音楽史は音楽メディアによって創られる)

「BOOKデータベース」 より

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