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志賀重昂『日本風景論』精読

大室幹雄著

(岩波現代文庫, 学術 ; 97)

岩波書店, 2003.1

タイトル別名

志賀重昂日本風景論精読

タイトル読み

シガ シゲタカ ニホン フウケイロン セイドク

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注記

参考文献: p331-332

内容説明・目次

内容説明

日本の風景は世界でも最優秀であると説いた『日本風景論』は、日清戦争のさなかに刊行され、ベストセラーとなる。漢詩文を基盤とする独特の文学性が地理学と融合したこの作品は、当時どのように読まれたのか。「国粋保存旨義」を主張した志賀重昂のナショナリズムとは。近代日本の精神史を風景享受から考察する書下ろし。

目次

  • はじめに 日本ラインをめぐって
  • 第1章 日清戦争、大日本精神、愛国心—同時代の人びとはどう読んだか(一)
  • 第2章 科学と文学の融合—同時代の人びとはどう読んだか(二)
  • 第3章 日本海岸の日本と太平洋岸の日本—志賀重昂の地理学(一)
  • 第4章 南日本と北日本—志賀重昂の地理学(二)
  • 第5章 「封建」と「郡県」のはざまで—地理学的な回顧(一)
  • 第6章 もうひとつの地理学内村鑑三『地人論』—地理学的な回顧(二)
  • 第7章 『日本風景論』における文学—漢文くずれの散文と風景
  • 第8章 風景享受の美学と作法—跌宕の変容と山水癖の残影
  • 第9章 ナショナリズムと楽しい名士—日本ラインはどのように生まれたか
  • おわりに 登山奨励について

「BOOKデータベース」 より

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