『春秋』と『左伝』 : 戦国の史書が語る「史実」、「正統」、国家領域観

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『春秋』と『左伝』 : 戦国の史書が語る「史実」、「正統」、国家領域観

平勢隆郎著

中央公論新社, 2003.2

Title Transcription

シュンジュウ ト サデン : センゴク ノ シショ ガ カタル シジツ セイトウ コッカ リョウイキカン

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Description and Table of Contents

Description

これまで、『春秋』は孔子みずからの手になるものか、孔子の死後ほどなくして弟子たちが編纂したものと考えられ、『公羊伝』や『左伝』などは、その『春秋』を後に解説したものとされてきた。しかし、古代史書の年代矛盾を系統的に解消した著者の作業から、まったく別の事実が浮かび上がってきた。『春秋』『左伝』などは、斉や韓など、それぞれ異なる国で短かい間に次々と作り出されたのであり、戦国各国が競ってこうした史書を生み出した背景には、正統主張というメンツと意地の張り合いがあった。他国の王を誹謗し、みずからが天下を握るにふさわしいと主張する—『春秋』『公羊伝』と『左伝』を読みくらべながら、それぞれの史書にこめられた真実の対峙を詳細に読み解く。

Table of Contents

  • 第1章 『春秋』と『公羊伝』の「形」(史書出現の背景;『春秋』と『公羊伝』の編纂;田氏の正統と褒貶の「形」;殷の故地の継承)
  • 第2章 『左伝』の出現(『左伝』の末尾と「某の某年」;『左伝』冒頭から韓氏の祖へ、そして鄭の子産へ;子産、天下を語り韓宣子と殷の故地におよぶ;「君子」・「夫子」・「吾子」と韓宣子 ほか)

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Details

  • NCID
    BA60963218
  • ISBN
    • 4120033627
  • Country Code
    ja
  • Title Language Code
    jpn
  • Text Language Code
    jpn
  • Place of Publication
    東京
  • Pages/Volumes
    365p
  • Size
    20cm
  • Classification
  • Subject Headings
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