童貞としての宮沢賢治
著者
書誌事項
童貞としての宮沢賢治
(ちくま新書, 409)
筑摩書房, 2003.4
- タイトル別名
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童貞としての宮沢賢治
- タイトル読み
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ドウテイ ト シテ ノ ミヤザワ ケンジ
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注記
参考文献一覧: p215-221
内容説明・目次
内容説明
宮沢賢治は生涯独身を貫いた。それを自己犠牲による高邁な思想と捉えず、彼の作品を性的妄想がうずまく不純な産物として読みなおすと、これまでとは違う賢治像に出会える。「童貞」として、他者との関係を自ら断っていく賢治の生き方は、現代のさまざまなコミュニケーション障害の病につながり、また絶対的な他者との同一化を目指すテロリズムの思想にも親和性をもつ。まったく新しい宮沢賢治の世界を俯瞰する、挑戦的な一冊。
目次
- 第1章 童貞がなぜ問題にされるのか—性の科学の時代
- 第2章 文学者たちはいかに性欲と戦ったのか—文学の中の性
- 第3章 賢治は童貞者たらんと欲したのか—賢治童貞伝説再考
- 第4章 賢治の恋愛観の基底には何があるのか—性的な身体への嫌悪
- 第5章 テロリストはオナニストか—賢治とナショナリズム
- 第6章 賢治は私たちを癒してくれるのだろうか—賢治と現代のコミュニケーションの病
- 第7章 無償の行為とは何か—賢治の贈与論
「BOOKデータベース」 より