万葉集の歌を推理する
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万葉集の歌を推理する
(文春新書, 332)
文藝春秋, 2003.8
- タイトル読み
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マンヨウシュウ ノ ウタ オ スイリ スル
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内容説明・目次
内容説明
柿本人麻呂の「ささの葉は」の歌の訓み方と解釈については、昔から諸説紛々であった。笹山の風景は美しかったのか、暗かったのか?人麻呂の心は乱れていたのか、思い詰めていたのか?それらの問題を、文字や言葉づかいに注目し、多くの類例を取り上げて論理的に実証する。千年以上も謎だった恋の真相が、ここに明らかに。他に類歌・難訓歌についての鮮やかな考察四篇を収録。
目次
- 第1章 人麻呂の「乱友」は諸説紛々—妻と別れて一人ゆく笹山(「友」字はドモと訓む;トモとドモに呼応する助動詞と助詞 ほか)
- 第2章 「宿り悲しみ」と「廬り悲しみ」—波が騒ぐ川岸の旅愁(様々な解釈;万葉人にとってのサワク ほか)
- 第3章 「忘れかねつる」と「忘らえぬかも」—潮のように満ちる恋心(近年の研究;万葉人にとっての恋 ほか)
- 第4章 「生けりともなし」と「生けるともなし」—妻をなくした男の茫然(上代特殊仮名遣いとは;イケリトモナシの解釈 ほか)
- 第5章 難訓「邑礼左変」に挑む—これを何と訓むか?(「左変」はサカフ;「邑」はクニ ほか)
「BOOKデータベース」 より