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日本考古学の通説を疑う

広瀬和雄著

(新書y, 099)

洋泉社, 2003.11

タイトル読み

ニホン コウコガク ノ ツウセツ オ ウタガウ

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内容説明・目次

内容説明

我国の考古学は、現在でも「発展段階論」に立脚した研究が主流である。定説によれば、貧しい縄文人は、大陸・半島から水田稲作を携えてきた弥生人に救われたことになっている。しかし、最近発表されたAMS(加速器質量分析法)の研究により、弥生時代の開始年代が定説より五〇〇年溯る可能性が出てきた。ここから、弥生の水田稲作の急激な広がりは否定され、階級社会の成立も急速ではなかったことが分かる。著者は、「もの」を軽視したイデオロギー優先の通説・定説を批判し、遺跡・遺物から十分に古代日本列島の歴史像・国家発生のメカニズムを説くことが可能であると主張する。

目次

  • 第1部 日本考古学“再考”(日本考古学の“存立基盤”を問う;新しい弥生開始年代説の衝撃)
  • 第2部 考古学の通説・定説を疑う(“貧しい縄文”を弥生文化が救ったのか;コメの余剰生産が支配層を生み出したのか;弥生時代に都市は存在した;前方後円墳とはなにか;“カミ”や“他界”を考古学は論証できるのか)

「BOOKデータベース」 より

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