書誌事項

文学の闇/近代の「沈黙」

中山昭彦 [ほか] 編

(文学年報, 1)

世織書房, 2003.11

タイトル別名

Darkness of literature/"silence" of modern age

文学の闇近代の沈黙

タイトル読み

ブンガク ノ ヤミ キンダイ ノ チンモク

大学図書館所蔵 件 / 55

この図書・雑誌をさがす

注記

その他の編者: 島村輝, 飯田祐子, 高橋修, 吉田司雄

収録内容

  • 言葉と身体 : 多和田葉子『聖女伝説』『飛魂』を通して / 飯田祐子著
  • 「探偵小説」が隠蔽するもの : 黒岩涙香『無惨』から内田魯庵訳『罪と罰』へ / 高橋修著
  • "美術"と裸体画をめぐる係争 : 雑誌における裸体画論争・第二幕と「民衆」 / 中山昭彦著
  • 色彩の言葉、線の意味 : 小林秀雄『近代絵画』 / 吉田司雄著
  • 創造的誤読のすすめ : ミリアム・シルババーグ『中野重治とモダン・マルクス主義』を読む / 島村輝著
  • 静かにしなさい、さもないと・・・ : 明治一〇年代の都市民権派と演説会 / 浅野正道著
  • 王妃の行方 : 暗殺事件前後における閔妃の表象 / 内藤千珠子著
  • 「文」と「近代」 : 夏目漱石の『文学論』の位相 / 林少陽著
  • 「国民の声」としての民謡 / 坪井秀人著
  • 暴力としてのナショナル・アイデンティティ : 「在日」朝鮮人作家金鶴泳の沈黙をめぐって / 朴裕河著
  • 「日本語」で語ること「日本語」を語ること : 中上健次『日本語について』をめぐって / 上田敦子著
  • 目取真俊「水滴」論 : 幽霊と出会うために / 宮沢剛著
  • ナチスの記憶と沈黙 / 石井正人著
  • 「糞リアリズム」論争の背景 : 『人民文庫』派批判との関係を中心に / 垂水千恵著
  • 「自主規制」という魔物 : NHK改変事件と「風流夢譚」事件をつなぐもの / 吉田俊実著

内容説明・目次

内容説明

本書から照らし出す近代の“闇”と“沈黙”とは、抑圧や隠蔽といった耳慣れた事態から生じたものではない。すぐそこにありながら、そうと意識する機会さえ奪われたまま、傍らに遠ざけたものである。言説の配置やイメージのステロタイプ化によって封印されてきた“闇”と“沈黙”の領域にいま、現代の時空に向けていっせいに光を投げかけ、先鋭的な多くの課題の所在を浮上させる。

目次

  • 1 「沈黙」という主題系(言葉と身体—多和田葉子『聖女伝説』『飛魂』を通して;「探偵小説」が隠蔽するもの—黒岩涙香『無惨』から内田魯庵訳『罪と罰』へ;“美術”と裸体画をめぐる係争—雑誌における裸体画論争・第二幕と“民衆”;色彩の言葉、線の意味—小林秀雄『近代絵画』 ほか)
  • 2 闇/近代の諸相(静かにしなさい、さもないと…—明治一〇年代の都市民権派と演説会;王妃の行方—暗殺事件前後における閔妃の表象;「文」と「近代」—夏目漱石の『文学論』の位相;“国民の声”としての民謡 ほか)

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

ページトップへ