家庭科が狙われている : 検定不合格の裏に
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家庭科が狙われている : 検定不合格の裏に
(朝日選書, 745)
朝日新聞社, 2004.2
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カテイカ ガ ネラワレテ イル : ケンテイ フゴウカク ノ ウラ ニ
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年表: p230-232
Description and Table of Contents
Description
教科書問題といえば、誰もが歴史教科書を思うだろう。けれど、1996年の教科書検定で、じつは家庭科からも多くの不合格がでていた。そこには検定側のどんな意図があったのか。かつて家庭科は女子だけが学んでいた。男女ともが履修するようになったのは’90年代のこと。生きていくために必要なすべてを家庭で学べるわけではないから、学校教育が重要なのは家庭科も同じ。ところが、戦前から「殖産興業」「富国強兵」「良妻賢母」「経済高度成長」…とスローガンを掲げ、国は教育を通じて都合のいい「家庭像」「人間像」をわれわれに刷り込もうとしてきた。そして少子高齢化社会に向かう現在、高齢者介護は家族だけで支えなければならないというのか。「望ましい家族像」を教科書に描いたところで、少子高齢化はとめられない。
Table of Contents
- 第1章 教科書は時代を映す
- 第2章 今、学校現場で
- 第3章 国は何を狙っているか
- 第4章 国家政策を担ってきた科庭科
- 第5章 教科書の検定不合格
- 第6章 「生活者」の家庭科へ
- 第7章 本当の「生きる力」を求めて
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