日本人とユダヤ人
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日本人とユダヤ人
(角川oneテーマ21, A-32)
角川書店, 2004.5
- タイトル読み
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ニホンジン ト ユダヤジン
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内容説明・目次
内容説明
ユダヤ人との比較というユニークな視点から展開される卓抜な日本人論。高いコストをかけて保険に入るユダヤ人、安全と水は無料が当たり前と考える日本人。機密を守り通すユダヤ人、「青竹を割ったように」「腹蔵無く」話す日本人。ユダヤ人とは、道路に裸のまま放り出された子供であるのに対して、日本人は甘やかされたおぼっちゃんだと著者は指摘する。ユダヤ人がなぜ迫害されてきたのかを徹底考察、アメリカという「帝国」亡き後の日本にも国際社会からの迫害が起こり得ると警鐘を鳴らす。みずからの戦争体験を踏まえ東西の古典、宗教を追究した深い歴史観を抱く山本七平ならではの日本人論の金字塔。
目次
- 安全と自由と水のコスト—隠れ切支丹と隠れユダヤ人
- お米が羊・神が四つ足—祭司の務めが非人の仕事
- クローノスの牙と首—天の時・地の利・人の和
- 別荘の民・ハイウェイの民—じゃがたら文と祝砲と西暦
- 政治天才と政治低能—ゼカリヤの夢と恩田木工
- 全員一致の審決は無効—サンヘドリンの規定と「法外の法」
- 日本教徒・ユダヤ教徒—ユーダイオスはユーダイオス
- 再び「日本教徒」について—(その二)日本教の体現者の生き方
- さらに「日本教徒」について—(その三)是非なき関係と水くさい関係
- すばらしき誤訳「蒼ざめた馬」—黙示的世界とムード的世界
- 処女降誕なき民—血縁の国と召命の国
- しのびよる日本人への迫害—ディプロストーンと東京と名誉白人
- 少々、苦情を!—傷つけたのが目なら目で、歯なら歯で、つぐなえ
- プールサイダー—ソロバンの民と数式の民
- 終りに—三つの詩
「BOOKデータベース」 より