法の他者
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法の他者
(叢書アレテイア, 3)
御茶の水書房, 2004.5
- タイトル読み
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ホウ ノ タシャ
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注記
編者あとがき: 仲正昌樹
収録内容
- 法に取り憑く「他者」 / 仲正昌樹著
- 正義と権力 : 反転可能性をめぐって / 関良徳著
- 「魂」の系譜学 : 『監獄の誕生』と「隷属化」の権力 / 慎改康之著
- 他者指向的自由主義と「社交」 / 菅富美枝著
- リバタリアニズムと同性婚に向けての試論 : 私事化の戦略 / 橋本祐子著
- 多元的社会の実現のために : レオ・シュトラウスの政治哲学 / 堅田研一著
- 差異の時代における普遍性 / 澤里岳史著
- 差延のポリティクス : 「<友愛=信>のポリティクス」論のための準備ノート / 藤本一勇著
- ルイ・アルチュセールの政治思想におけるマキャヴェリの契機 / 大中一彌著
- 拒絶と権利 : アルジェリア戦争期におけるモーリス・ブランショの抵抗をめぐって / 西山雄二著
- 人権主義のポリティクス / ポール・ギルロイ著 ; 仲正昌樹訳
内容説明・目次
内容説明
近代市民社会は、合理的な「規範」に従おうとしない「他者たち」を「法」によって封じ込め、彼らから明確に区別される正常な者を、理性の「主体」として定義し、育成してきた。しかし現代社会においては、プライベートな領域における「自己」決定/想像の問題を中心に、普遍的な法規範による「正常化」の戦略が破綻を来たし、“普通ではない”欲求を持つ「法の他者」たちが表層に浮上しつつある。普遍化可能性を前提しにくい愛、性、感情、エスニシティといった問題圏における新たな交渉のためのルールをどう構想するのか、狭義の「法哲学」の枠を超え、領域横断的に考察する。
目次
- 第1章 法に取り憑く「他者」
- 第2章 正義と権力—反転可能性をめぐって
- 第3章 「魂」の系譜学—『監獄の誕生』と「隷属化」の権力
- 第4章 他者指向的自由主義と「社交」
- 第5章 リバタリアニズムと同性婚に向けての試論—私事化の戦略
- 第6章 多元的社会の実現のために—レオ・シュトラウスの政治哲学
- 第7章 差異の時代における普遍性
- 第8章 差延のポリティクス—「“友愛=信”のポリティクス」論のための準備ノート
- 第9章 ルイ・アルチュセールの政治思想におけるマキァヴェリの契機
- 第10章 拒絶と権利—アルジェリア戦争期におけるモーリス・ブランショの抵抗をめぐって
- 第11章 人種主義のポリティクス
「BOOKデータベース」 より