だれが中国をつくったか : 負け惜しみの歴史観

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だれが中国をつくったか : 負け惜しみの歴史観

岡田英弘著

(PHP新書, 363)

PHP研究所, 2005.9

タイトル読み

ダレ ガ チュウゴク オ ツクッタカ : マケオシミ ノ レキシカン

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内容説明・目次

内容説明

天下を統治できるのは天命を受けた唯一人の天子のみ。中国文明の“歴史の父”司馬遷が創造した「正統」の観念は、中国人がこだわる歴史認識を決定づけた。変化があっても認めない、記録しない。正史は永久不変の理想の姿を描くもの。ところが現実には三国時代、南北朝時代と王朝が並立、しまいには北方の遊牧帝国に侵入される始末。その屈辱を晴らすため、新興民族を夷狄と蔑む負け惜しみ、それこそが「中華思想」だ。では中国はつねに純然たる「漢人」のものだったのか?歪められた歴史の滑稽、ここに見たり。

目次

  • 序章 中国人の歴史観—つくられた「正統」と「中華思想」
  • 第1章 司馬遷の『史記』—歴史の創造
  • 第2章 班固の『漢書』—断代史の出現
  • 第3章 陳寿の『三国志』—「正統」の分裂
  • 第4章 司馬光の『資治通鑑』—負け惜しみの中華思想
  • 第5章 宋濂らの『元史』—真実を覆い隠す悪弊
  • 第6章 祁韻士の『欽定外藩蒙古回部王公表伝』—新しい歴史への挑戦

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA73475410
  • ISBN
    • 4569646190
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    189p
  • 大きさ
    18cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
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