誰も「戦後」を覚えていない

書誌事項

誰も「戦後」を覚えていない

鴨下信一著

(文春新書, 468, 547, 674)

文藝春秋, 2005.10-2008.12

  • [昭和20年代前半篇]
  • 昭和20年代後半篇
  • 昭和30年代篇

タイトル別名

誰も戦後を覚えていない

タイトル読み

ダレ モ センゴ オ オボエテ イナイ

大学図書館所蔵 件 / 143

注記

参考文献: [昭和20年代前半篇]: p218-219, 昭和20年代後半篇: p246, 昭和30年代篇: p241

内容説明・目次

巻冊次

[昭和20年代前半篇] ISBN 9784166604685

内容説明

食糧難、銭湯、列車の殺人的混雑、間借り、闇市、預金封鎖、ラジオ文化など、日本の最も長かった「誰もが忘れかけている」あの五年間を、常識破りの視点からふり返る。

目次

  • 風呂と風呂敷—それを盗みとは言わない
  • 敗戦のレシピ—代用食を美味しく食べる方法
  • 殺人電車・列車—混雑と衝動
  • 間借り—監視し監視される生活
  • 闇市—ヤクザは隣人
  • 預金封鎖—ペイ・オフは昔からあった
  • 何であんなに寒かったんだろう—気象と犯罪・災害
  • シベリヤ抑留—64万人の拉致
  • 玉音放送
  • 美空ひばりへの愛憎—日本の心とアメリカへの憧れ
  • 復員野球—幻影も一緒にプレーしていた
  • 肉体の門—性と解放
  • 何を信じたらいいの?—漢字制限・新仮名づかい
  • ラジオ・デイズ—それは「ごった煮」の文化だった
  • Survivor’s Guilt—あとがきに代えて
巻冊次

昭和20年代後半篇 ISBN 9784166605477

内容説明

昭和25年から29年までの5年間。その後の日本のアウトラインを決めた最重要期なのに、なぜか顧みられず影の薄いこの時代を、世相の硬軟とりまぜてユニークな視点から描く。

目次

  • 隣りの国では戦争をしていた—朝鮮戦争と日本人
  • イライラ・暴力衝動そして密告—この時期の日本人の心理
  • 黒い英語とバラ色の英語—この時代の英語について
  • 「ローマの休日」や「七人の侍」ばかり見ていたわけじゃない—映画はこうだった
  • 演歌なんかどこを探してもない—音楽の世界
  • 逆コースの文化たち—歌舞伎・寄席・相撲はいかに復活したか
  • ヤンキー〜ウェルカムとゴーホーム—進駐軍クラブ、キャンプまわり、呼び屋、そして内灘闘争
  • 性の開放—いったいどんな性が開放されたのか
  • ハードボイルドがやって来た—新しい文体、新しいライフスタイル
  • 次の時代への予感—予兆に満ちた災害と犯罪
巻冊次

昭和30年代篇 ISBN 9784166606740

内容説明

日本人の本当の姿が見える昭和30年代を、政治、文芸、映画、音楽、テレビ、犯罪、災害など、世相の硬軟をとりまぜて、ユニークな視点からふり返る。大好評シリーズ第三弾。

目次

  • はじめに—時代区分は必要か
  • 昭和30年代はなんでこなんに懐かしいのだろう—まずは“小さい幸せ”が大事な時代だった
  • 「この幸せを手放せない」60年安保の気分—60年安保反対闘争/三井三池争議/蜂ノ巣城攻防戦
  • 「清張」も「風太郎」も必要だった—小説が教師だった時代
  • アッという間に水が来た—犯罪と災害の世相史
  • 巨匠の映画でこの時代の生活をさぐろう—小津・成瀬・黒澤の「鍵」「カーテン」
  • こんなにB、C級映画ばかり見ていた—ジャンク映画と言うなかれ
  • 音楽は時代の変化そのものだった—ロカビリーからフォーク・ソングまで
  • その時、テレビは何をしていたか—外国テレビ映画とコメディの花盛り
  • 歴史の真実は落ち穂ひろいにあり—その落ち穂ひろいからこぼれたこと

「BOOKデータベース」 より

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