魔術の帝国 : ルドルフ二世とその世界
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魔術の帝国 : ルドルフ二世とその世界
(ちくま学芸文庫)
筑摩書房, 2006.1
- 上
- 下
- タイトル別名
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Rudolf II and his world : a study in intellectual history 1576-1612
- タイトル読み
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マジュツ ノ テイコク : ルドルフ ニセイ ト ソノ セカイ
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注記
原著 (Oxford University Press, 1973) の corr. pbk. ed. (Oxford University Press, 1984) の全訳
底本: 平凡社刊 (1988.7)
参考文献: 下p369-382
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784480089472
内容説明
16世紀にスペイン、ネーデルラント、ボヘミア、ハンガリーを含む「世界帝国」を実現したハプスブルク家は、ルドルフ二世(1576‐1612年)の時代をへて三十年戦争に突入し、歴史的衰勢へ向かう。イギリスの歴史家エヴァンズは、この激動の時代に着目し、従来、鬱病質でオカルトに入れあげた風変わりな君主とみられていた皇帝ルドルフと、そのプラハ宮廷の実像に迫り、宗教対立の複雑な政治史、ルネサンス以来脈々と続く普遍主義、その根底にある錬金術やヘルメス主義・オカルト思想の継承者たち、マニエリスム芸術家たちの知的交流を、膨大な資料で活写する。
目次
- 1 ハプスブルク家、ボヘミア、そして帝国
- 2 ルドルフと政治
- 3 ルドルフと宗教
- 4 ハプスブルク家、ボヘミア、そして人文主義文化
- 巻冊次
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下 ISBN 9784480089489
内容説明
ブラーエ、ケプラー、ジョン・ディー、M.マイアー、コメニウス、アルチンボルド、スプランゲルら、全欧からプラハへ集まった当代屈指の知のスターに囲まれ、皇帝の蒐集熱は高じてゆく。ルネサンス的思惟では、大宇宙と小宇宙の照応のもと、神的世界から鉱物植物界までが一つの体系にあった。錬金術と化学、占星術と天文学、科学と芸術、実験と思弁—それらがいぜん同質たりえた文化と、政治的普遍主義に裏打ちされた協調の夢想に反して、過激化する新旧教勢力の間を揺れ動くルドルフ二世は、政治的敗北を重ねながら、しだいにプラハ宮城の奥深くへの自己幽閉を余儀なくされる。
目次
- 5 ルドルフとマニエリスム芸術
- 6 ルドルフとオカルト諸学
- 7 プラハ・マニエリスムと魔術的宇宙
- 8 エピローグ
「BOOKデータベース」 より