さすらい姫考 : 日本古典からたどる女の漂泊

書誌事項

さすらい姫考 : 日本古典からたどる女の漂泊

小林とし子著

笠間書院, 2006.1

タイトル別名

さすらい姫考

タイトル読み

サスライヒメコウ : ニホン コテン カラ タドル オンナ ノ ヒョウハク

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注記

付録: あらすじファイル(1枚)

内容説明・目次

内容説明

平安から中世にかけて、“家”のあり方が家父長制へと移りゆく頃。不慮の運命から、さすらいの旅へ向かう姫たち。さすらいの行く末に、結婚という新たな男系との接触が待ち受けるなか、彼女たちは「生きる」ために、運命にながされ、また抗っていく。『鉢かづき』『まつら長者』『しんとく丸』『をぐり』『源氏物語』『更級日記』という日本古典を題材に“家”と女の変革の“とき”をみつめ、同じ時間をいきる現代の“ヒメ”たちへメッセージを投げかける。

目次

  • 1 ヒメのさすらい—家を継承する女神(御伽草子『鉢かづき』—鉢かづき 婿取りから嫁取りへ;説経『まつら長者』—さよ姫 女系復活)
  • 2 乙姫のさすらい—連帯に生きる女神(説経『しんとく丸』—乙姫 消える乙姫;説経『をぐり』—照手姫 玉の輿に乗る女)
  • 3 ヒメになるまでのさすらい—父に見捨てられた娘(『源氏物語』1—玉鬘 父系をめざして;『源氏物語』2—浮舟 さすらいの女系集団)
  • 4 さすらう女君をみつめて—父系・母系を超える娘(『更級日記』—菅原孝標女 “さすらい”の究極)

「BOOKデータベース」 より

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