病いの哲学
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病いの哲学
(ちくま新書, 593)
筑摩書房, 2006.4
- タイトル読み
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ヤマイ ノ テツガク
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内容説明・目次
内容説明
病み衰えて末期の状態にある人は死ぬほかない—。死の哲学はそう考える。しかし死にゆく人にもその人固有の生命がある。死の哲学はそれを見ようとせず、生と死の二者択一を言い立てる。ソクラテスもハイデッガーもレヴィナスも、この哲学の系譜にある。そのような二者択一に抗すること。死へ向かう病人の生を肯定し擁護すること。本書はプラトン、パスカル、デリダ、フーコーといった、肉体的な生存の次元を肯定し擁護する哲学の系譜を取り出し、死の哲学から病いの哲学への転換を企てる、比類なき書である。
目次
- 1 プラトンと尊厳死—プラトン『パイドン』
- 2 ハイデッガーと末期状態—ハイデッガー『存在と時間』
- 3 レヴィナスと臓器移植—レヴィナス『存在の彼方へ』
- 4 病人の(ための)祈り—パスカル、マルセル、ジャン=リュック・ナンシー
- 5 病人の役割—パーソンズ
- 6 病人の科学—フーコー
「BOOKデータベース」 より