俳聖芭蕉と俳魔支考
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俳聖芭蕉と俳魔支考
(角川選書, 392)
角川学芸出版 , 角川書店 (発売), 2006.4
- タイトル読み
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ハイセイ バショウ ト ハイマ シコウ
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注記
参考文献: p312-317
内容説明・目次
内容説明
芭蕉と支考が師弟として過ごしたのはわずかに4、5年。だが、芭蕉が俳聖と崇められた背景には、蕉門十哲の一人、各務支考の果たした大きな役割がある。都市中心に蕉風を広めた其角と対照的に、支考は蕉風を全国津々浦々に広めていった。「古池や蛙飛び込む水の音」をいち早く蕉風開眼の句としたのも論客支考の説であった。「俳魔」と不当に貶められた支考の芭蕉の神格化へとつながる尽力と多大な功績を描き出す。
目次
- 故郷出立—伊賀上野と美濃北野
- 出会いと同行—師弟のきずな
- 芭蕉の深川隠棲と支考の佯死事件—自己変革の転機
- 古池伝説の形成—作者芭蕉と読者支考
- 行脚の競演—遊行遍歴者としてのふたり
- 座の機軸—実践派と理論派
- 俳文・俳詩の創始—江戸の詩文改革
- 撰集の企画—『猿蓑』から『三千化』まで
- 参禅体験と思想形成—仏頂と盤珪
- 俳風の形成—「かるみ」から「姿先情後」へ
- 芭蕉の支考観、支考の芭蕉観—ふたりの人間像
- 師と弟子と—芭蕉の対機説法と支考の夜話講延
- 病床から臨終へ—『芭蕉翁追善之日記』と『文星観』から
- 『芭蕉翁二十五条』の意義—伝書の継承、芭蕉から支考へ
- 俳聖芭蕉像の形成と俳魔支考の影響力
「BOOKデータベース」 より