グラモフォン・フィルム・タイプライター
著者
書誌事項
グラモフォン・フィルム・タイプライター
(ちくま学芸文庫, [キ-16-1]-[キ-16-2])
筑摩書房, 2006.12
- 上
- 下
- タイトル別名
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Grammophon film typewriter
グラモフォンフィルムタイプライター
- タイトル読み
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グラモフォン フィルム タイプライター
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注記
1999年 筑摩書房刊の文庫化
叢書番号はブックジャケットによる
文献一覧: 下p317-345
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784480090348
内容説明
テクノロジーは、いわゆる人間というものから文字を吸い上げ、どこかに運びさってしまった—。蓄音機=聴覚技術メディア、映画=視覚技術メディア、タイプライター=書字技術メディア。この3つの近代テクノロジーが華々しく登場し、展開をとげるとともに、人間には何が起こったのか。フーコーの考古学的手法、ラカンの構造主義精神分析などを織りまぜたディスクール分析によって、システムがたどった歴史を壮大に描きだす衝撃のメディア論。上巻はグラモフォンからフィルムの章の冒頭を収める。
目次
- 導入(ケーブルによるネットワーク化;メディアを連結するシステム;フォノグラフィと映画 ほか)
- グラモフォン(発明の歴史;魂の自然科学;ギュイヨー「記憶とフォノグラフ」 ほか)
- フィルム(映画は歴史を切断する;目の錯覚と自動武器)
- 巻冊次
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下 ISBN 9784480090355
内容説明
視覚、聴覚、書字への技術導入によって、主体であったはずの人間の意識までもが機械装置にとってかわられる。人間は生理学と情報工学へと解体され、操作されうるものになりはてた。リルケ、カフカ、ハイデガー、シュミットらによるテクストなど膨大な文献を渉猟しつつ、近代メディアの与えた衝撃を解読する。下巻はフィルムからタイプライターの章を収め、世界規模で繰り広げられるようになった戦争と技術の結託から、やがてくるコンピュータの支配の幕開けまでを描く。
目次
- フィルム(映画の第一次世界大戦とユンガー少尉;フリートレンダー『蜃気楼機械』;精神医学と精神分析における映画;ドッペルゲンガー—映画の映画化;ミュンスターベルクの映画による精神工学 ほか)
- タイプライター(男の手から女の機械へ;ハイデガー「手とタイプライターについて」;ニーチェのタイプボールと女性秘書たち;デスクワークする近代のカップル;タイプライターによる思索 ほか)
「BOOKデータベース」 より