獄中記
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獄中記
岩波書店, 2006.12
- タイトル読み
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ゴクチュウキ
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注記
獄中読書リスト: 巻末p1-6
内容説明・目次
内容説明
二〇〇二年五月一四日—。佐藤優は、背任・偽計業務妨害という微罪容疑で逮捕され、五一二日間、東京拘置所に勾留された。接見禁止のカフカ的不条理のなか、外交官としての死を受け入れ、神との対話を続けながら世捨て人にならず、人を恨まず、嫉妬せず、裏切らず、責任転嫁をせず、転向もせず、人間としての尊厳を保ちながら、国家公務員として国益の最大化をはかるにはいかにすべきか?この難題に哲学的ともいうべき問いによって取り組んだ六二冊の獄中ノートの精華。狭い煉獄での日常に精神の自由を実感しながら、敵を愛する精神とユーモアを失わずに、人間についての思索を紡いだ日記と、新しい同僚や友人に国家再生の道を綴った書簡から成る。憂国の士が綴った国家への復命書にして、現代の日本が生んだ類まれな記録文学。
目次
- 序章
- 第1章 塀の中に落ちて—二〇〇二年五月二〇日(七日目)から七月二八日(七六日目)まで
- 第2章 公判開始—七月二九日(七七日目)から九月二七日(一三七日目)まで
- 第3章 獄舎から見た国家—九月二八日(一三八日目)から一二月三一日(二三二日目)まで
- 第4章 塀の中の日常—二〇〇三年一月一日(二三三日目)から六月一五日(三九八日目)まで
- 第5章 神と人間をめぐる思索—六月一八日(四〇一日目)から八月二八日(四七二日目)まで
- 第6章 出獄まで—八月二九日(四七三日目)から一〇月九日(出獄後一日目)まで
- 終章
- 付録
「BOOKデータベース」 より