哲学の余白
著者
書誌事項
哲学の余白
(叢書・ウニベルシタス, 771-772)
法政大学出版局, 2007.2-2008.2
- 上
- 下
- タイトル別名
-
Marges de la philosophie
- タイトル読み
-
テツガク ノ ヨハク
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注記
原著(Paris : Éditions de Minuit, 1972)の翻訳
下巻の訳者: 藤本一勇
内容説明・目次
- 巻冊次
-
上 ISBN 9784588007712
内容説明
デリダの脱構築の基本思想が明らかにされる重要なテキスト。序説とも言える「タンパン(鼓膜)」、エクリチュールの問題から脱構築を説明した「差延」、ヘーゲルやハイデガーの時間概念を論じた「ウーシアとグランメー」、ヘーゲルの記号論に関する「竪坑とピラミッド」、ルソーの言語論についての「ジュネーヴの言語学サークル」などを収め、厳密かつ生成的な「脱構築」の必要性を説く。
目次
- タンパン
- 差延
- ウーシアとグランメー—『存在と時間』の或る注記についての注記
- 竪坑とピラミッド—ヘーゲル記号学への序論
- 人間の目的=終わり
- ジュネーヴの言語学サークル
- 巻冊次
-
下 ISBN 9784588007729
内容説明
“差延”や“脱構築”の基本概念が明らかにされるデリダ1970年代の重要なテキストの完訳。フッサールを論じた「形式と“言わんとする作用”」、バンヴェニストの言語学「繋辞の代補」、リクールとの論争を招いた「白い神話」、ヴァレリー論になる「痛み、源泉」、オースティンの言語行為論をめぐって“デリダ=サール論争”を巻き起こした「署名・出来事・コンテクスト」の5論考を収める。
目次
- 形式と“言わんとする作用”—言語作用の現象学についての注記(テクストのなかの“言わんとする作用”;鏡のなかのエクリチュール ほか)
- 繋辞の代補—言語学の前にある哲学(狂詩曲;転移 ほか)
- 白い神話—哲学テキストのなかの隠喩(銘句;さらなる隠喩=もはや隠喩なし ほか)
- 痛み・源泉—ヴァレリーの源泉(隆起=跳ね返り;Der sich aufhebende Ursprungあるいは源泉の杯=切断 ほか)
- 署名・出来事・コンテクスト(エクリチュールと遠隔コミュニケーション;寄生者たち。ITER“また”、いくらかエクリチュールについて。おそらくエクリチュールは現実存在しないということ。 ほか)
「BOOKデータベース」 より